咀嚼ダイエットは痩せない?!よく噛んで食べた結果とは

「よく噛んで食べなさい」と子どもの時に言われた方も多いのではないでしょうか?

学校でもそのように教えられることがほとんどですが、実は咀嚼にはダイエット効果もあるって知ってましたか?

咀嚼ダイエットは、その名の通りよく噛むだけのダイエット方法。

今回は咀嚼ダイエットについてご紹介します。

 

現代人は咀嚼が少ない

江戸時代では1食あたり約1000回、鎌倉時代は約3000回、弥生時代には4000回も咀嚼されていたと言われています。

一方、現代の日本人の平均咀嚼回数は約600回と、過去に例がないほど噛む回数が少ないんです!

なぜなら現在は、昔の食べ物と比べてずいぶん柔らかくなり、食べやすくなったから。

なので、その分噛む回数が極端に減ってしまったんですね。

 

キーワードは卑弥呼の歯がいーぜ!咀嚼の効果とは?

よく噛むことで、食べ物の消化を助けたり、脳を刺激して発達を促したり、病気の予防をしたり…と様々な効果をもたらしてくれる咀嚼。

「卑弥呼の歯がいーぜ!(ヒミコノハガイーゼ」は、学校食事研究会がつくった咀嚼の様々なメリットを表した標語なんです。

 

咀嚼の効果①「ヒ」:肥満防止

よく噛むことで味覚が刺激されると、ノルアドレナリンが分泌され、全身の細胞の働きが活発になります。

細胞が活発化すると、熱エネルギーが出やすくなり、太りにくい体になるんです。

また、「ヒスタミン」という脳内ホルモンの分泌が促され、満腹中枢を刺激することで、自然に食事の量を減らすことができちゃいます。

さらに、交感神経が刺激を受けることで、内臓脂肪の分解も促進されるので、ダイエット効果が。

このダイエット効果以外にも、噛む動作が顔の筋肉、特に口周りの筋肉が鍛えられ、シワやたるみを予防する美容効果も期待できます。

 

咀嚼の効果②「ミ」:味覚の発達

食べ物の形や固さを感じることができ、味がよくわかるようになるなど味覚が発達。

 

咀嚼の効果③「コ」:言葉の発達

よく口の周りの筋肉を使うことで、あごの発達を助け、表情が豊かになり、言葉の発音がきれいになります。

 

咀嚼の効果④「ノ」:脳の発達

脳にどんどん血液が流入していくので、反射神経・記憶力・判断力・集中力が高まる効果があるとされています。

子どもは脳が発達し、大人は認知症予防に効果があります。

 

咀嚼の効果⑤「ハ」:歯の病気予防

唾液が少なくなると、細菌によって歯垢や食べかすが分解され、その時に生じる揮発性のガスが原因で口臭がひどくなります。

よく噛むと唾液の分泌を促すので、咀嚼回数を増やせば、唾液の消臭・殺菌効果により、口臭や虫歯、歯肉炎を予防することができます。

 

咀嚼の効果⑥「ガ」:ガンの予防

「ペルオキシダーゼ」という唾液に含まれる酵素が、食品の発ガン性を抑えるので、ガンの予防ができます。

また、ガンだけでなく、心筋梗塞や脳卒中、動脈硬化、糖尿病、骨粗しょう症予防にも有効なんです。

 

咀嚼の効果⑦「イー」:胃腸快調

消化を助け、食べすぎを防ぐことはもちろん、よく噛むことで腸内の状態もよくなるため、食物アレルギーをはじめ、アトピー性皮膚炎、花粉症などの予防にも効果があります。

 

咀嚼の効果⑧「ゼ」:全力投球

身体が活発になり、仕事や遊びに力いっぱい集中できます。

 

咀嚼ダイエットはどうして痩せるの?

よく噛むことでダイエット…あまりイメージがわかないですよねww

先ほど咀嚼の効果でも紹介してように、太りにくい体を作ったり、自然と食事の量が減ったりといったダイエット効果が咀嚼にあります。

ここではもう少し深く咀嚼のダイエット効果についてみていきましょう。

 

咀嚼ダイエットの効果①消化吸収を高める

よく噛むことで、食べ物がすりつぶされ、胃腸への負担を大幅に軽減するので、消化吸収を高め、胃腸への負担を減らすことができるんです。

胃腸への負担が軽減することで、代謝の低下を防ぎ「脂肪が燃焼しやすい身体づくり」、つまり太りにくい体になるんですね。

 

咀嚼ダイエットの効果②食欲抑制効果が期待できる

食べ物をたくさん噛むことによって「満腹中枢」が刺激されて、食欲を抑制する効果のあるホルモンが分泌されます。

その結果、食べ過ぎを防ぐことができ、ダイエット効果を期待できるんですね。

実際、「つい食べ過ぎてしまう」という方の多くは、咀嚼が少なく、ドカ食いのような食べ方をしているケースが多いです。

 

咀嚼ダイエットの効果③満腹感が長持ちする

よく噛んで食事をすることにより、満腹感が長持ちするといったメリットも。

先ほどあった「食欲抑制ホルモン」は、長時間分泌されるので、「さっき食べたのにもうお腹がすいた」といった事態に陥るのを防ぎます。

 

咀嚼ダイエットの効果④咀嚼はカロリーを消費する

咀嚼は「ただ顎を動かしているだけ」のイメージがありますが、実際は意外にも大きな消費カロリーになっているんです。

顎を動かしているだけといっても、実際は食事中ずっと動かしていることになるので、人によっては数十分~1時間ほど噛み続けているということになります。

咀嚼回数を増やせば「食事をしながらもカロリーを消費している」といった好循環になり、痩せやすく太りにくい体になるんです。

 

咀嚼ダイエットを目指すための5つのポイント

咀嚼ダイエットするにあたってポイントが5つあります。

ダイエット効果を得るために重要なポイントなのでしっかりチェックしましょう。

 

咀嚼ダイエットのポイント①30回以上噛む

咀嚼ダイエットの咀嚼回数は30回以上噛むこと。

咀嚼回数は多ければ多いほどダイエット効果が期待でき、痩せ体質になり、たくさん噛むことでカロリーが消費され、無理なく脂肪を落とせます。

 

咀嚼ダイエットのポイント②左右のバランスを意識して噛む

咀嚼では、左右の顎の使い方を意識してください。

例えば、片側の顎ばかりで噛んでいるなど、バランスの悪い咀嚼をすると、身体の歪みの原因となり、「痩せにくい身体」に陥ってしまうことに…!

意識して左右同じ回数で噛むようにしましょう。

 

咀嚼ダイエットのポイント③なるべく硬い食品を選ぶ

咀嚼ダイエットするなら、なるべく硬い食品を積極的に取り入れましょう。

例えば、繊維がたっぷりの野菜や、おせんべいなど、必然的に咀嚼回数が増える食品を選んでください。

もしくは「こんにゃく」「ナッツ」「餅」「いか・たこ」などの「噛み切りにくい食べ物」「飲み込むまでに時間がかかる食べ物」もおすすめ。

 

咀嚼ダイエットのポイント④急いで食べない

食べ物によって噛みごたえは違うので、ゆっくりと味わって食べましょう。

 

咀嚼ダイエットのポイント⑤飲み物で流しこまない

食べ物が口の中にある時は、水分を摂らないようにしましょう。

飲み物で流し込んでしまうと、食べたものが細かくならないうちに胃に送られてしまうので消化不良に…!

よく噛むと、食べ物が細かくなり、無理なく飲みこめるようになります。

こちらの記事では食事の仕方で痩せられる方法を紹介しているので、咀嚼ダイエットと合わせて行うとたくさんのメリットが実感できますよ~

まとめ

私自身、咀嚼を全然せずに食べ物を流し込むように食べていました。

家事に育児に仕事に忙しく、とにかく何かお腹に食べ物を入れなければという思いだったんです。

そのせいで食べても、しばらくするとお腹が空いて、また食べる…もうデブまっしぐらw

 

よく噛むになってからは、全然お腹が空かなくなりました!

なので、特に量を意識することもなく自然と体重も落ちていったんです。

 

私のように、ダイエット目的でも咀嚼の効果は絶対ですが、体の健康面を整える効果もあるので、多くの人におすすめします!

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