ダイエットをしたら風邪を引いた!って方いらっしゃるんじゃないでしょうか?
実は過度な食事制限や激しい運動を伴ったダイエットは免疫力を下げてしまうので、風邪を引きやすいんです。
私もダイエットをし始めたら、頻繁に風邪を引くように…
その一方で、風邪を引いたら痩せた!という話もちらほら聞きます。
そこで今回は免疫力とダイエットの関係についてみていきたいと思います!
目次
免疫力が下がっている風邪の時に痩せる?その真相とは・・・
「風邪を引いたら痩せた!」という話を聞いた方もいらっしゃると思います。
私もしょっちゅう風邪を引いていたので、体重を測ってみると実際、体重が5kg減ってました。
なぜ体重が減るのでしょう?
風邪で痩せるのはなぜ?
風邪を引いて痩せる1番の理由は「食事の量が減る」こと。
単純に風邪を引くと食欲が落ちますし、食べるとしてもおかゆなどの消化にいいものを食べ、油ものは控えます。
食事の量が減るだけでなく、カロリーの摂取量も激減することにより体重が減るのです。
風邪で体重が減っても意味がない?!
実は風邪に限らず、摂取カロリーを過剰に抑える極端な方法は、すぐに痩せることはできるものの、リバウンドしやすいんです。
そもそも風邪を引いて痩せるなんて不健康極まりないですよねww
私自身、風邪のとき食欲がなく、体重が落ちましたが、治ったあとは元に戻りました。
それに普通通り食べないと、全然体に力が入らないんです。
風邪は痩せるチャンスでは全くないので、皆さんは正しく健康的に痩せましょうね!
健康的に痩せるためにも免疫力を上げることを意識すると自然に体重が落ちますよ~
そもそも免疫力って何?
免疫力とは病気に対する抵抗力のこと。
冬に流行するインフルエンザだけでなく、ガンなどのあらゆる病気にかかりやすくなります。
他の動物に比べて人間が長生きなのは『ずば抜けて免疫力が優れているから』とも言われているんです。
体には2段階の免疫、「ウイルスや細菌といった敵を侵入させない」、「侵入した敵と戦う」といった仕組みが生まれつき備わっています。
免疫の仕組み①敵から防御する【粘膜免疫】
毎日の生活で、絶え間なくウイルスや細菌、花粉などの異物が体内に侵入しようとしています。
これらの異物を侵入させないように防御してくれているのが「粘膜免疫」。
目や鼻、口、腸管などの粘膜の場所で粘膜免疫が働きます。
ここで粘膜を介して異物が体内に入るのを防ぎ、体外に出てしまうことで感染を防いでくれるんです。
この粘膜面で主体的に活躍している免疫物質が「IgA抗体(以下、IgA)」。
侵入してきた病原体にくっついて、これを無力化するように働く免疫物質のことを抗体と言います。
IgAの特徴は、さまざまな病原体に反応する(くっつく)という、守備範囲の広さ。
鼻汁や唾液、消化管などの表面の粘膜中に分泌されているIgAですが、特に腸に多く存在します。
免疫の仕組み②敵を攻撃する【全身免疫】
敵が上記の粘膜免疫を突破して体内に侵入し、増殖した状態が感染です。
体内に侵入してしまった敵に対して攻撃するのが「全身免疫」。
病原体を免疫細胞が捕らえて、排除するように働きかけるのが、全身免疫のシステムになります。
すぐに免疫細胞(NK細胞)が敵を捕らえて攻撃する「自然免疫」と、敵の性質を正確に見極めて攻撃するT細胞・B細胞といった「獲得免疫」の2段構えで守ってくれるんです。
自然免疫であるNK(ナチュラルキラー)細胞は健康なときも常に身体の中をパトロールし、体内に入り込んだウイルスや細菌などを最前線で攻撃。
ですが、T細胞・B細胞のような強靭さはありません。
一方、獲得免疫であるT細胞・B細胞は、NK細胞が処理できなかったウイルスや細菌に対応します。
風邪のときの高熱や下痢は、T細胞・B細胞がウイルスを攻撃している証拠。
ただし、健康なときには活動しません。
免疫力が下がる原因とは?
生まれながら備わっているNK細胞ですが、どうしてその力が弱まってしまうのでしょう?
免疫力が下がる原因①睡眠不足
免疫力が下がってしまう原因のひとつが睡眠不足。
朝や昼間に活発に活動しているNK細胞は、夜はお休みしているんです。
つまり、夜は免疫力が低下するということ。
そして、昼と夜の活動サイクルが乱れるとNK細胞の力が弱まることに…!!
その結果、ウイルスや病原菌の発見が遅れ、病気にかかりやすくなってしまいます。
1年に3回風邪を引くようなら、NK細胞が弱まっている可能性大です!
免疫力が下がる原因②加齢
NK細胞の力は加齢によっても弱まります。
30代でピークを迎え、40代以降は20代の半分程度になるので注意しましょう。
また、妊娠中も免疫力が下がります。
ホルモンバランが崩れる、つわりなどで十分な栄養が摂れない、睡眠不足になりやすい、ストレスを感じやすい・・・などなど妊娠中は免疫力が下がるライフスタイルのオンパレードなんです。
加えて、母体にとって異物の赤ちゃんを排除しないように、細胞性免疫であるNK細胞などが相対的に低下します。
ちなみに免疫を獲得する段階にある乳幼児や子供も免疫力が低いため、感染症にかかりやすいんです。
免疫力が下がる原因③ストレス
痩せたいがために頑張りすぎていませんか?
逃げ場のないストレスや受け身のストレスなど、ネガティブなものにはご用心。
強いストレスを受けると、自律神経が乱れてIgA分泌が低下するなどして免疫力が下がってしまうんです。
他にも冷えなどの慢性の心理性ストレスは免疫力を低下させるので注意しましょう。
その一方で、やりがいのある仕事に取り組むときなど何かに立ち向かうときのアグレッシブなストレスは、免疫力を活性化します。
免疫力が下がる原因④激しい運動
心身に負担がかかる激しい運動をすると、急激にNK細胞の活性が低下するとともに、老化や疲労の原因になる活性酸素が大量に発生します。
実は激しい運動をするアスリートは、免疫力が低下することがわかっているので、免疫力低下の予防に敏感なんです。
免疫力が下がる原因⑤生活時間の乱れ
人間をはじめ動物には、自律神経や体内のホルモン分泌などを制御するために体内時計があります。
それが生活時間が乱れることで体内時計も乱れ、免疫力が下がり、様々な不調が起こるんです。
免疫力が下がる原因⑥栄養不足
バランスの良い食生活を心掛け、食べ過ぎに注意しましょう。
太っていても痩せていてもよくありません。
現代人は、睡眠不足やストレス、食生活の乱れなど、免疫が下がる要因がまわりにたくさんあります。
日ごろから意識していないと免疫力が自然と下がってしまうので注意しましょう。
あなたの免疫力は大丈夫?免疫力があるかチェック!
健康に自信がある人も、過信は禁物です。
前述したように、常に現代人は免疫力低下のリスクを抱えています。
意識して免疫力を上げていくために、今の体の状態を知っておきましょう。
- お腹や手足が冷えている、低体温だ
- 野菜や果物はあまり食べない
- 日常的に激しい運動をする(アスリート)
- 妊娠している
- 慢性的な睡眠不足
- 座り仕事が多く、運動不足
- ダイエット中で、食事を減らしている
- 栄養過多、バランスが悪い食事
- 噄煙している
- 大きなストレスや悲しみをずっと抱えている
- 生活リズムが乱れている
- 毎年、風邪をひきやすい
- 便秘や下痢をすることが多い
- 口内炎や口唇ヘルペスがよく出る
- 笑う機会が少ない
- 口や目が乾く
これらは免疫力を低下させる要素やサインと考えられるもの。
複数該当する人は今から免疫力アップのために生活習慣を見直していきましょう。
免疫力を上げるには?
免疫力を上げることは実はそんなに難しいことではないんです。
ちょっとした心がけで免疫力を上げる方法をご紹介します。
免疫力をアップする方法①腸内環境を整える
NK細胞などの免疫細胞の70%が腸に存在しています。
なので、腸内環境が整えば免疫力アップにつながるんです。
食物繊維、発酵食品、乳酸菌などを積極的に摂取して善玉菌優位にしましょう。
腸内環境についてはこちらの記事をチェックしてみてくださいね(^ ^)
免疫力をアップする方法②笑う
実は免疫力を上げれば上げるだけいいわけではありません。
マイナス面として免疫力が強すぎるとアレルギー反応を起こすなどの面が・・・!!!
けれど、笑いには免疫力のバランスをちょうどよく整える効果があるんです。
ちなみに、作り笑いにするだけでも効果がありますよ~!
免疫力をアップする方法②体温
体温を上げると免疫力がアップするという話を聞いたことがある方もいると思います。
たしかに、身体を冷やさないことは大切ですが、一時的に体温を上げても意味がありません。
平熱を36.5℃以上に保つようにしましょう。
冷えに関してはこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
免疫力をアップする方法③楽観性
オランダのエルゼビアという出版社が出している科学雑誌に面白い研究結果が。
18~30歳の健康な男性59人に免疫刺激のためのワクチンまたは生理用食塩水を投与し、30分間の休養または心理的ストレスを与える作業を行うグループに分けました。
その結果が、楽観的思考の人は、心理ストレスにさらされても、ワクチンの抗体化が高まっていたんです!
免疫力をアップする方法④適度な運動
前述したように激しすぎる運動はもちろん、運動不足も免疫力を下げてしまいます。
汗を軽くかく程度の適度な運動は積極的に行いましょう。
無理をしないことが大切なので、週に3~4回、のんびりウォーキングやラジオ体操をするのがおすすめ。
免疫力をアップする方法⑤バランスの良い食事
免疫力をアップさせる食品が存在します。
全粒穀物や緑茶、乳酸菌食品やメカブを多く摂ると感染症などの発症リスクが低下するんです。
全粒穀物とはトウモロコシやスーパーフードとして人気のキヌアなどのこと。
なかでも全粒小麦は手に入れやすいので摂りはじめるにはおすすめです。
まとめ
免疫力を上げる方法をご紹介しましたが、免疫力を下げている原因を見つけてそれを解消するだけでもかなり体に影響があるので、まずは生活習慣を変えていくことからはじめましょう。
年を取ることは止められませんが、睡眠不足や運動不足などその他に関しては自分で解消することができます。
私は睡眠不足と生活時間を整えるようにしただけで、嘘のように風邪を引きにくくなりました。
自分でもびっくりしたんですが、風邪を引かないだけでなく、少しづつ体重も落ちていったんです!
免疫力が下がらないように気をつけて過ごしていると、正しい生活習慣が身につくので痩せやすい(太りにくい)体質になるんですね。
今すぐ痩せたい!と思って、極端なダイエットをして身体を壊すより、ずっと健康的に痩せることができますよ!