「汗をかく」ってダイエット効果があり、新陳代謝がいいように思っていた私。
その一方、太っている人ほど汗をかいているイメージもあり、汗の効果って一体何なんだろう・・・と思って調べることにしました。
今回は勘違いしやすい汗について、ダイエットに効果的な汗をかく方法も交えてご紹介します。
目次
汗をかく理由は?
そもそも、なぜ汗をかくんでしょうか?
主な理由は、上昇した体内の温度を下げる為に体内の水分を汗として発散し、気化熱で身体を冷やすと言うもの。
なので、暑いときや運動、サウナによって汗を沢山かくのは、ほとんどエネルギーを使うことはなく、身体の正常な生理反応のため、痩せることはないんです。
たとえ「体重が減った」としても、汗や尿として出た体内の水分が減っただけであって、脂肪が燃焼されたわけではありません。
他にも汗をかく原因があるので、順番にみていきましょう。
汗をかく理由①肥満
体温を保つ役割もある体脂肪は、肥満によって増えることで、体内の熱がとどまりやすくなってしまい、カラダを冷やそうと汗をたくさんかくことに。
汗をかく理由②ホルモンの影響
更年期障害では、女性ホルモンの影響による自律神経の乱れにより発汗が起きることも。
また妊娠した際にもほてりや汗をかきやすいと感じる人もいます。
私の場合、2人目を妊娠したとき、足の裏が異常に暑く、なかなか寝付けなかったです。
汗をかく理由③精神的なストレス
手のひらや足の裏、わきの下など局所的に汗をかく場合は、緊張や不安・ストレスを感じることが原因と考えられることがほとんど。
私も緊張すると脇汗がすごいことに…!
時には腕をつたって汗が流れるほどの脇汗が出ることもあって、どうにか緊張しないように考えていました(^_^;)
汗をかく理由④代謝異常の疾患
甲状腺機能亢進症や糖尿病など症状の一つとして、異常な発汗が起きる場合が。
汗と体温の関係とは?
汗をかくということは、体温が高いことがほとんどですが、実は体温が高い=代謝がいいわけではありません。
上記で少し触れましたが、太っている人は発汗による体温調節機能が低下しているので、脂肪が体温を維持することによってむしろ平熱が高くなることもあるんです。
汗のかきやすさや体温の高さで代謝の良しあしは判断できないんですね。
大事なのは、食事で摂って蓄えるエネルギーと、基礎代謝や活動代謝、食事代謝で消費するエネルギーとのバランスが取れているかどうか。
例えば、スポーツ選手や運動部で現役引退後に太ってしまう人は多いイメージがあると思います。
現役時代には食べる量も多いけれど筋肉質で基礎代謝や活動代謝も高く、バランスが取れていたのが、引退すると運動量が減って筋肉量も少なくなる為、食べる量に対して消費するカロリーが不足して代謝が追いつかなくなるんです。
また、現役の力士は、内臓脂肪は少なく、大部分は皮下脂肪ですが、過酷な運動を行うことで、ギリギリのところでバランスを取っている為、多くの人がゆくゆくは糖尿病になってしまいます。
汗の効果とは
汗には体温を下げる効果以外にも、様々な効果があるのでみていきましょう。
汗の効果①ダイエット効果
冒頭で、運動、サウナ、暑さによる汗は痩せるわけではないとご説明しましたが、実は汗のかき方によって、脂肪燃焼効果を高めることができるんです。
汗にも「痩せる汗」と「太る汗」の2種類があり、「痩せる汗」と呼ばれる汗をかくことが重要なのですが、そのためにはミネラルの存在が欠かせません。
汗は血液からできており、汗をかく際に含まれるミネラルまで一緒に流れないように、もともと再吸収機能が備わっています。
ところが体の汗腺が眠っている状態で、あまり汗をかく習慣がないのに大量に汗をかいてしまうと、ミネラルの再吸収機能が追いつかずに脂肪燃焼に欠かせないミネラルまで流れてしまうことに!
一見たくさん汗をかいて痩せたつもりでも、脂肪燃焼効果の低下につながり、ダイエットには結びつかないということになりかねません。
一方で日ごろから汗をかくという習慣を身に付けた状態で適度な汗をかくと、脂肪燃焼効果が高まり、効率的なダイエットにつながります。
また、日ごろ運動をする習慣がない人は代謝が低下し、水太り体質になりがちのため、簡単な運動を取り入れ、水をたっぷりと飲み、老廃物を排出して代謝がアップするよう心がけましょう。
さらに、汗をかくことはデトックス効果もあるので、老廃物を出すにもうってつけ。
「エクリン腺」「アポクリン腺」の汗が分泌される2つの汗腺があり、そのうち、アポクリン腺から出る汗はデトックス汗とも呼ばれ、タンパク質、脂質、アンモニアなどの老廃物も一緒に排出してくれるんです。
汗の効果②美容効果
汗をかくと皮膚上にある皮脂と交わり、皮脂膜が作られるのですが、これは皮膚を保護してくれる天然のクリームのようなもので、皮膚を乾燥から守り、みずみずしい肌の状態を維持してくれるんです。
ですが、大量の汗をかいてしまうと皮脂膜まで一緒に流れてしまい、かえって皮膚が乾燥してしまうため、適度な汗をかくことが大切になってきます。
次に汗をかくと肌のターンオーバーを促してくれるという効果もあります。
肌は常に古い細胞から新しい細胞へと入れ替わり、つまりターンオーバーを繰り返していますが、この肌のターンオーバーが行われなくなると、皮膚のくすみなど肌トラブルの原因に。
ここで重要なのが汗をかくことです。
汗をかくことで皮膚が弱酸性になるため、皮膚表面の角質層が落ち始め、ターンオーバーが整い、美肌の維持につながるのです。
また、肌が弱酸性だと、外部刺激や雑菌の繁殖から肌を守り、肌トラブルを回避してくれることにつながるんです。
汗の効果③健康効果
汗をかくことは健康にも良いとされ、汗をかかないと、疲労感や倦怠感など体の不調につながりやすくなると考えられているんです。
現代人は土壌や水、食品などから金属成分が体内に入りやすい環境にあり、金属成分の中には、体にあまりよくないとされるものもあって、汗でしか体外に排出されません。
また、汗が出る汗腺の数は一般的に3歳までの過ごし方で決まると考えられていて、空調の効いた部屋で汗をかかずに過ごすよりも、汗をかいて過ごしたほうが汗腺の数が多くなると言われています。
3歳以降は汗腺の数が増えることはなく、汗をかかない習慣が続くと、汗腺の働きが低下し、休眠状態になってしまうため、健康のために良い汗をかくには汗腺の働きを高めておくことが大切になってくるんです。
ダイエットに効果的な良い汗とは?
前述したように汗には良い汗と悪い汗があって、良い汗は無味無臭でサラサラしており、悪い汗はドロドロした臭い汗で、蒸発しにくい汗なんです。
ここでは良い汗と悪い汗について詳しくみていきましょう。
良い汗、悪い汗とは
人の皮膚にある汗腺は、全身で200万~500万も存在し、この汗腺に毛細血管から血液がときこまれ、水分以外のミネラルや鉄・ナトリウム等の血液成分は血管に再度吸収され、戻されます。
この汗腺から毛細血管への再吸収がスムーズに行われないと、ミネラル等の身体に必要な成分まで体外に汗として放出されてしまい、この水分以外の余分な成分が含まれている汗がドロドロの悪い汗になるんです。
悪い汗に含まれる水分以外の成分は、皮膚についた菌の餌となって、菌が繁殖しますので、これが匂いのもとに・・・!
また、ミネラル等、もともと身体に必要な成分が出ていくため、身体が栄養不足となってあらゆる体調不良を引き起こします。
良い汗は「暑熱順化」で痩せる
普段からエアコンで快適な体温状況でいると汗をかきにくくなって体温が下がりにくくなりますが、扇風機や自然の風で過ごすようにすると簡単に身体が熱さに対応して汗で体温調節がうまくできるようになるんです。
このように体温調節を上手くできる状態を「暑熱順化」といって、暑熱順化状態の身体は、発汗が活発で、皮膚血流量が上がります。
汗に含まれる塩分濃度が低下し、汗はサラサラになって蒸発しやすくなり、汗をかいても汗臭くなりにくい体質に!
血流量が上がることで代謝が上がり、デトックス効果がアップするので、良い汗をかくことで高いダイエット効果をえることができるんです。
ちなみに、「悪い汗を大量にかいている」と言う状態は、すぐに汗臭くなってTシャツもびっしょりになってるイメージを持っていませんか?
これは脇の下やお腹等、汗腺が集中している汗をかいたことが目立つ場所に部分的に汗をかいているだけで汗びっしょりのようになっているだけで、暑熱順化で全身からサラサラした良い汗をかいている人とは、汗の量は比べ物になりません。
良い汗をかく方法とは?
湯船にしっかりつかる、軽い運動をする、エアコンの設定温度は外気温からマイナス5度以内に設定するなども気をつけたいポイントがあるものの、まずは何より汗をかく訓練が重要になってきます。
汗腺を鍛えてあげることで、痩せる汗をかきやすい体質になれるので、おすすめの方法ご紹介しますね(^^)
痩せる汗をかく方法①汗はこまめに拭く
上手に痩せる汗をかくためには、うまく体温調整ができるということが大事ですが、汗が皮膚表面に残ったままだと、さらに体温の低下を招いてしまうことに。
汗をかいたあとにブルブル震えたり、寒気を感じたりすることがあるように、汗は空気に比べて熱伝導率が高いため、体の熱を奪ってしまうので、汗はこまめにタオルなどで拭きましょう。
痩せる汗をかく方法②水分を補給する
適度に痩せる汗をかくためには、運動後の発汗で失った水分を早めに補給することが大切。
汗は血液でできているので、血液を作る水分を適度に補い、発汗と水分補給のサイクルをうまく回していきたいですね。
また、汗をかく際に多少なりともミネラル成分が失われるため、同時にミネラルも補給できるような飲料を摂るのがおすすめ。
痩せる汗をかく方法③ウェアは機能性と素材に注目
汗を皮膚に残さないためにも、運動の際はスポーツウェア選びもポイント。
汗がウェアの中に残ってしまうことも身体の冷えにつながってしまうので、スポーツウェアは速乾性を重視し、通気性のよい素材でできたものを選ぶことが大切です。
痩せる汗をかく方法④汗腺を刺激する
湯船に膝がつかるぐらいの45度前後の熱めのお湯を入れ、足と腕を10分ぐらいつけてから、ぬるめのお湯につかるのがベスト。
面倒な時は、ぬるめのお湯につかるのではなく、いつもよりちょっとぬるめのシャワーをじっくりと浴びるだけでもOKです。
これを3週間程度続けることで、汗腺機能を高めることができます。
入浴時以外にも、家に帰ったらエアコンを扇風機に替えた生活をする、あるいは1日1回は数時間でも汗びっしょりになる、だけで前述した暑熱順化の状態になることができます。
また、冷房の効いた部屋に長くいるときは、3時間ごとに熱めのお茶を飲むことでも、汗腺機能が働く環境を整えることができますよ~!
汗腺の活動力が低下している人はお風呂に入ってもなかなか汗がかくのが難しいと思います。
そんなときは、入浴後、汗がかきづらい、またはベタつきのある汗をかいている部分に、ソルト(天然塩)を混ぜたマッサージオイルで軽くマッサージしましょう。
オイルとソルトの比率は1:2程度がおすすめですが、お肌の保湿をしたいときは、オイルとソルトにはちみつをそれぞれ1:1:1の割合で混ぜて使用するといいですよ(^^)
まとめ
私は末端冷え性で汗っかき。
冬でも薄着で、人からは「代謝がいいんだよ」と言われていましたが、気温がマイナスにもならない室内で霜焼けになってしまうくらいの冷え性に悩まされていました。
末端冷え性ということは、血の巡りが悪いということ。
なので、代謝は良くないと思っていたわけですが、汗っかきなのも事実…これってどういうことなんだろう?と疑問に思っていたのが、今回調べてみてスッキリしました。
汗が冷えて、末端冷え性を引き起こしていて、汗っかきだからと言って、やはり代謝がいいわけではなかったんです。
正しい冷え性対策で冷えは改善してきましたので、冷え性にお悩みの方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね(^ ^)
汗は今まで臭いがめちゃくちゃ気になっていたのですが暑熱順化を意識して、上記で紹介した方法を実践したところ、サラサラの汗が出るようになり、匂いも気にならなくなりましたよ!
あとはダイエット効果に期待…実感としては運動後のスッキリ感が違います。
ドロドロした汗じゃないので、ベタつかないし、ダイエットのモチベーションも少なからず上がりました!
ダイエットの基本は運動と食事管理なので(詳しくはこちら)、運動するならモチベーションが上がって、効果を少しでも上げたいですよね。
私はダイエット効果を上げるために、普段からガードルを着用していますよ〜
おすすめのガードルをこちらで紹介しているので、チェックしてみてくださいね♪
そんなわけで、良い汗をたくさんかきたい方や、ダイエットや美容、健康効果をあげたい方はぜひ良い汗のかき方を試してみてください(^ ^)