一人ひとり、顔や性格、体質が違うように、痩せやすいか太りやすいかも、人それぞれ。
でも、できることなら痩せやすい体になりたいですよね。
ダイエットの基本は運動と食事管理ですが、その延長で気にしておきたいのが、「体温を上げること」なんです。
(ダイエットの基本はこちらで紹介していますので、良かったらのぞいてみてください)
実は体温を1度でも上げると、驚くほど痩せやすい体質になるので、今回は体温の上げ方をご紹介したいと思います。
基礎体温を上げるメリットとは?
基礎体温を上げると痩せやすくなるだけでなく、他にもメリットがたくさんあるんです。
基礎体温を上げるメリット① 免疫機能の向上
体中の細胞に栄養素を送り、老廃物を排出することが血液の働き。
体温が上がると、血液の流れがよくなり、スムーズに流れることで、体中の細胞が活発化します。
また、白血球の動きも活性化されるため、免疫力が高まるのですが、免疫システムが正常に働く体温は、36.5℃~37.1℃。
しかし、現代人の平均体温は、おおよそ36.20℃で、36.0℃以下の低体温の人も増えています。
ちなみに、約50年前の平均体温は36.89度でした。
現代人とは約0.7度の差があり、そんなに大きく差は開いていないように思えますが、体温が1度下がると、免疫を司る白血球の働きが30%以上もダウンするんです!
加えて免疫に関わる腸の働きも低下し、ガン細胞は35度で最も増殖する性質があるとされています。
そのため、低体温は生活習慣病やアレルギー、うつ、癌など、さまざまな病気を引き起こすとされているので、体温が低い人は要注意。
一方で、体温を1度上げると、免疫力は一時的にではありますが、なんと5~6倍アップ!
また、熱を生み出す能力が高い心臓や脾臓のような臓器は癌ができないと言われているのですが、それは温度が高いからだと言われています。
以上のことから基礎体温が高い人は癌にもなりにくいんですね。
基礎体温を上げるメリット② 消費カロリーのアップ
体の中に取り入れたエネルギーや栄養素を消費することを代謝と言います。
代謝は大きく2つに分けられ、体内の内臓機能を動かすために自然と消費される「基礎代謝」と、体を動かすことで消費する「生活活動代謝」があります。
基礎代謝量は年齢や体格など様々な要因によって異なるものの、体温も基礎代謝量に大きな影響を与えているんです。
多くのエネルギーが費やされて体温が維持されているので、体温が高い人ほど基礎代謝量が多い傾向にあり、体温が1℃上がると、基礎代謝量が13%も増加すると言われています。
13%代謝が上がると具体的にどうなるかと言うと、30代男性の平均基礎代謝量が1,530kcalなので、体温が1℃上がることで基礎代謝量が1,729kcalに。
約199kcal分の消費量が増えることになりますね。
30代女性の平均基礎代謝量は1,150kcalなので、体温が1℃上がることで基礎代謝量が1,300kcalまで増加し、約150kcalのエネルギーを追加で消費したことになります。
基礎代謝で消費するカロリーが多いということは、食事で得たカロリーを脂肪として蓄えるリスクも低下するので、運動しなくても太りにくい体になるんです!
基礎体温を上げるメリットはこの他にも、下記のようなものがあり、美しく健康的に痩せたいなら基礎体温を上げていきましょう。
- 血流がよくなり冷えや肩こりの解消
- むくみの解消
- 生理痛や生理不順の改善
ダイエットで痩せない理由は体温が低いせい?!
太っている人って、よく汗をかいているイメージがありませんか?
汗をかいているということは体温が高いはず・・・基礎体温が高ければ痩せやすいという関係とは矛盾していますよね。
実は汗をかくかどうかは体温ではなく、暑がりかどうか、汗が出やすい体質かどうかが関係しているんです。
汗をかきやすいからといって体温が高いとは限りません。
太っている場合は脂肪が多いので、人より服を何枚か多く着ている状態で、脂肪という服を脱いだ体の奥は低体温であることがほとんど。
低体温のため太りやすく、太っていると血流が悪くなりやすいので低体温を引き起こすという負のループにはまってしまうんです。
痩せやすい体質になる!基礎体温を上げる10個の方法
体温が低いとダイエットの妨げになることから、なんとか基礎体温を上げたいところ。
ここでは、基礎体温を上げる方法をご紹介します。
基礎体温を上げる方法①冷たい飲み物や食べ物を避ける
冷たいものを口にすると、体の内側から冷えてしまい、内臓機能の低下や消化不良を起こす原因に。
実は基礎代謝は筋肉よりも肝臓が働くことで消費されることのほうが多いんです。
なので、できるだけ冷たいものを避け、常温か温かいものを食べたり飲んだりするように心がけましょう。
暖かい飲み物と言えば「白湯」がおすすめ。
体温が低めな朝に、ゆっくり白湯を飲むと、基礎代謝が高まることが期待されていますよ。
基礎体温を上げる方法②ショウガ・唐辛子・根菜を摂る
体の内側から体温を上げるために、ショウガや唐辛子など体を温める食材を食べましょう。
また、土の下で育つゴボウや大根などの根菜は、体が熱くなる感覚がなくても、太陽の力を蓄えて育つので体を温めてくれますよ。
基礎体温を上げる方法③腹八分目
健康に良いとされる「腹八分目に医者いらず」ということわざは、実は体温を上げるのにも効果的。
満腹になるまで食べ過ぎてしまうと、胃などの内臓はフル稼働することになり、負担をかけます。
体の中に入ってきたものを栄養素と老廃物に分ける働きが追いつかず、血液が汚れ体内の老廃物がうまく排出できなくなってしまうんです。
その結果、血液の流れが悪くなってしまい、体温をうまく上げられない体になってしまうことに!
私も満腹になるまで食べてしまう人だったので、腹八分目ってなかなか難しい。
最後の一口か二口を我慢することから少しづつ減らしてきましたよ。
少しづつチャレンジしてみてくださいね(^^)
基礎体温を上げる方法④カフェイン、甘い物、レトルトを控える
冷たいものを摂らず、体を温める食材を食べていても、身体を冷やしてしまうものがあるので要注意!
カフェイン
血管を収縮し血流を悪くし、眠気を覚醒させるなど、神経を興奮させる効用があるため、体温を下げてしまうカフェイン。
ノンカフェインの飲み物を摂るようにするなど、カフェインの量を少しづつ減らしていきましょう。
カフェインレスの効果についてはこちら。
甘い物、スイーツ
甘い物の食べ過ぎは、ドロドロ血液を作る要因の一つになり、血行不良によって体を冷やしてしまいます。
甘いカフェラテなどはカフェインと糖分のWパンチでさらに身体を冷やすことに!
シュガーレスする方法をこちらでも紹介しています。
レトルト食品、インスタント食品、加工食品
忙しい日にとっても便利な食品には大量の食品添加物が含まれています。
食品添加物は安全とはいえ、自然界にはない化学的な物であるため、薬と同様、化学製品は血行不良を起こし体を冷やすといわれているんです。
本当に疲れてしまったときにだけ、レトルト食品などを利用するようにし、できるだけ料理を手作りすることを心掛けましょう。
手作りでも簡単・スピーディーにできるレシピは豊富にあるので、ぜひ自分に合った調理法を探してみて下さいね!
基礎体温を上げる方法⑤薄着・生脚は控える 夏でも靴下を
現代の生活はエアコンの普及により便利で快適になったものの、夏の室内は冷えていて、冬は暖房で室内は温かいとはいえ足元は冷たいという、体が冷える原因となります。
この寒暖差によって、寒さを感じなくても体は冷えきっているんです。
薄着や生脚を意識的に避け、冬だけでなく夏でも一年を通じて靴下やストッキングなどで足元を温めるようにするのがベスト。
基礎体温を上げる方法⑥GABAを多く含む食べ物を口にする
人間はストレスを感じると浅い呼吸になることから血流が悪くなり、体温が低下します。
天然アミノ酸の1つ「GABA」は、ストレスを緩和させる成分として注目されており、GABAを多く含む食べ物を摂るようにしましょう。
発芽玄米、漬物やキムチなどの発酵食品、トマトなどの野菜にGABAが多く含まれていますよ。
基礎体温を上げる方法⑦入浴やストレッチで血行を良くする
ストレッチや半身浴は血行を良くする方法のひとつ。
例えば肩こりや腰痛は、全身の血行が悪くなっているのが原因なので、ストレッチや入浴で血行を良くすることで解消できます。
ストレッチであれば、1日に数回、仕事や家事のリフレッシュも兼ねて首・肩・腰・足などを動かすことで十分。
入浴は20分~30分程度行うことで、血液の流れが滞りがちな下半身を温めるのに効果的です。
忙しくてなかなかお風呂に入る時間がないという場合は、足湯や足浴も同様の効果が得られるのでおすすめですよ。
シャワーだけで済ませてしまうと、体を温めることはできないので、できるだけ湯船につかるようにしましょう。
私の冷え性が改善した、効果を最大限いかす入浴方法についてはこちらで詳しくご紹介しています。
基礎体温を上げる方法⑧足裏とふくらはぎをマッサージする
足裏やふくらはぎ、血液のポンプ工場である心臓から一番遠い場所。
心臓を出発した時点では温かい血液も、距離が遠い足に到着したときには温度が下がりやすく、そのため滞りがちになります。
なので、心身をリラックスさせるための神経やツボがたくさんある足裏やふくらはぎを、痛気持ちいい程度にマッサージすると血行が良くなるので、体温を上げるようにしましょう。
基礎体温を上げる方法⑨筋トレをする
筋肉は体の中でもっとも熱を生み出し、筋肉が多ければ多いほど、体温を上げる仕組みが整っているということになります。
筋トレは筋肉量を増やすための王道の方法ですが、体温を上げるための筋トレは、軽い筋トレや運動だけで十分です。
おすすめは、家でもどこでも道具を使わずにでき、ふくらはぎや太もも、腰の筋肉を一度に鍛えることができる「スクワット」。
下半身の脂肪を落とすだけでなく、必要な筋肉がつくので、引き締まった下半身をつくりながら血行を改善することができます。
筋肉をつけすぎず、足が太くならないスクワットの方法はこちらで紹介しているので、ぜひトライしてみて下さいね(^^)
また、筋肉量を増やすには、ただ体を動かすだけではなく、筋肉量を増やすための栄養素を意識的に摂りいれていきましょう。
なかなか筋肉が増えないという人は、筋肉を補う栄養素が足りていないのかもしれません。
- タンパク質・・・牛・豚ヒレ肉、モモ肉、鶏のささみ、魚介類、卵などに多く含まれています。
- ビタミンB6・・・タンパク質の代謝を行うのに必要な栄養素で、ニンニク、レバー、カツオなどに含まれます。
- 脂質・・・脂質は体を動かすエネルギーとなるため、摂取しないと筋肉が付きにくくなってしまいます。
基礎体温を上げる方法⑩質の高い睡眠をとる
睡眠は健康的な生活の基本で、めちゃくちゃ重要です。
睡眠時間が短く、常に睡眠不足のだと、自律神経の乱れを引き起こし血流が悪化します。
また、睡眠の質が悪い場合は、熱を生み出す筋肉を作るための成長ホルモンがしっかりと分泌されません。
人間は睡眠中に成長ホルモンを分泌し、快適に過ごせる体作りの準備をしているので、時間と質の両方をクリアした睡眠を確保するのがマスト。
睡眠の質を上げて痩せやすい身体にする方法はこちらでご紹介しています。
まとめ
体温を上げる方法自体は何も難しいことはありませんが、偏った生活を正していくのは大変かもしれません。
また、痩せやすい体質になるには時間がかかります。
ですが、長期的に見ればご紹介した方法が健康的に痩せる方法なんです。
私自身、手足が毎冬しもやけになるほどの末端冷え性だったのですが、時間をかけて体質改善を試みた結果、ここ数年はしもやけになることもなくなりました。
学生時代はホッカイロを貼ったり、何重にも厚着したりするなど、即効性があるものや外側からのアプローチを試みましたが、当然体質改善には至らず・・・
特に血流の流れが滞らないように、常にガードルを着用するなどして、とくに下半身を重点的にケアしていますよ。
(おすすめのガードルはこちらで紹介しています)
そのおかげもあって、冷え性が改善されただけでなく、太りにくくなりました。
基礎体温は侮れませんよ~ぜひ、基礎体温を意識して生活してみてくださいね(^^)