夏は夏バテで食欲がなくなるので、痩せるにはぴったり!なんて思っていませんか?
実は「夏痩せ」する人は約1割、逆に「夏太り」する人は約3割と夏に太る人が多いことがウーマンウェルネス研究会の調査でわかっています。
しかも、「夏痩せ」でダイエットはめちゃくちゃ危険!!
今回は、「夏太り」と「夏痩せ」の違いと対策についてご紹介します。
目次
夏痩せがダイエットで危険な理由とは
「夏は何もしなくても勝手に痩せる」
なんて人がいますよね。
「夏に痩せやすい」というのは間違いではないですが、夏痩せをダイエットとして利用するのにはめちゃくちゃ危険!
その理由を大解剖します。
夏痩せダイエットが危険な理由①代謝面
夏はたくさん汗をかくので、体脂肪が燃焼し、痩せやすそうなイメージですが、夏にかく汗は「体温調節」のための汗なので、代謝の向上や脂肪の燃焼とはあまり関係がありません。
むしろ暑さのせいで、身体が無駄にエネルギーを消費しないように反応するので、四季の中では夏がもっとも代謝が下がる季節。
むしろ代謝面でいえば冬より夏の方が太る可能性が高いんです。
さらに、夏の食事といえば冷たくてさっぱりとしたものが多くなりますが、冷たいものを食べすぎると内臓が冷え、血行が悪くなり、身体の中から冷え性を起こしてしまうことも!
その結果、冷えから身体を守るために多くの脂肪をため込んでしまうのも、夏に代謝が下がる原因の1つとなっているんです。
夏痩せダイエットが危険な理由②筋力面
普段からジョギングなどをしている人も、夏の暑さや紫外線の関係で運動を一時的に中断してしまう方が多いと思います。
特に都市部の日中の暑さは、場合によって屋外での活動が禁止されるほどなので、夏場は運動をする機会がかなり減ってしまうこともありますよね。
この運動不足で筋力が低下してしまうことに。
私たちの身体は脂肪よりも筋肉のほうが重いため、筋力が下がると大幅に体重が減少してしまいます。
さらに、夏バテによる食欲不振で筋肉のもとになるタンパク質などな栄養素が不足すると、さらに筋力が下がり、不健康な痩せ方をしてしまうんです。
その結果、涼しくなると落ちてしまった体力や筋力を取り戻すために、身体が自然と過食気味になってしまい、痩せた分以上のリバウンドをすることも!
身体の調子を整える自律神経を乱すことにもつながる、夏バテや運動不足による体重の減少は早めに対処するのがマストです。
「夏太り」は「夏痩せ」する人の3倍!
前述したように、夏は夏バテで食欲が落ち、痩せる人はいますが、実際には「夏太り」する人の方が多いんです。
昨夏の体重変化について20~50代男女692人を対象に調査したところ、「太った」人は31.6%、「痩せた」人は10.8%という結果となり、太った人は痩せた人の約3倍にのぼりました。
引用元:WELL-LAB
また、年代別でみても、どの年代も夏太りは夏痩せの3倍にのぼり、とくに30代では約4割が夏太りを経験しているんです。
しかも、夏太りした女性のうち、体重が元に戻ったのはわずか3.5%で、約96%の人が元に戻らず、「秋にさらに太った」と回答している人も約31%にのぼるという残念な結果に。
引用元:WELL-LAB
暑さが落ち着いて食欲が旺盛になる秋に入ると、そのまま秋太り、さらにクリスマスやお正月などイベントが多い年末年始には冬太り…と体重増加の負のサイクルにはまってしまうんです。
あなたはどっち?夏太り・夏痩せチェック
自分が夏太り・夏痩せ、どちらのタイプかは、胃腸の働きが大きく影響しています。
もともと痩せぎみの人は胃腸が弱いため夏痩せしやすく、逆に太りぎみの人は胃が丈夫で食欲が落ちず、夏太りする傾向が。
以下の項目でチェックしてみましょう。
- 普段から太りやすい体質である
- 胃が丈夫なのでたくさん食べすぎてしまう
- アイスやかき氷など冷たいものをたくさん食べる
- お酒やおつまみが夕ご飯の定番
- スタミナをつけるため、高カロリー食を意識して食べている
- 暑いのでできるだけ身体を動かしたくない
- 冷房の効いた室内で過ごすことが多い
3つ以上チェックが付いた方は、夏に体重が増加しやすい傾向が…!
- 普段から痩せやすい体質である
- 夏は食欲がわかない
- そうめんやアイスクリームだけで食事を済ませることが多い
- 汗をかきたくないので、水分は控えめ
- 運動量が不足気味である
- 疲れやすく、すぐに息が上がる
- 休日はあまり外出しない
3つ以上チェックが付いた方は、夏に体重が落ちやすいタイプ。
急激な痩せ方でなければ、夏痩せを心配する必要はあまりありませんが、疲れやすくなったり、集中力がなくなったり、食事が億劫になるような場合は注意が必要です。
夏太りの原因は?
夏太りする原因は主に3つ。
原因を知って、早めに肥満対策しましょう。
夏太りの原因①基礎代謝が落ちる
気温が体温に近づく夏は、体温を維持するためのエネルギー消費が少なくてすみます。
つまり、他の季節と比べて基礎代謝量が低く、カロリー消費が低い状態なんです。
気を抜いているとあっという間に太ってしまいかねません。
夏太りの原因②日常の活動量が減る
夏は厳しい暑さを避けるため、徒歩通勤をバス通勤に変える、運動や外出を控えるなど、生活の中での活動量が減る傾向に。
その日々の積み重ねが、活動量の差が大きくなってしまうので要注意です。
夏太りの原因③カロリー過多・偏食
夏バテしないようにとスタミナ料理や脂っこいものをたくさん食べたり、暑いからとビールや冷たい飲み物、アイスクリームやかき氷など冷たくて甘いスイーツを食べる機会が増えますね。
さらに日が長い夏は、食事時間が長くなったり遅くなったりしがちになるので、カロリー過多や偏食を招きやすくなるんです。
夏太り対策する方法とは?
何とかしたい夏太り。
ここからは、手軽にできる夏太り対策をご紹介します。
本格的に夏太り対策したい方はこちらの記事がおすすめです。
夏太り対策①肩甲骨まわりを動かす軽い運動やウォーキングを続ける
肩甲骨まわりには、脂肪を燃焼しやすくする褐色脂肪細胞があるので、この細胞を刺激して活性化させることで、脂肪を燃焼しやすくすることができるんです。
特におすすめなのが、ラジオ体操とウォーキング。
ウォーキングする時は、腕を大きく振ることで自然と肩甲骨まわりも動かせますよ。
日中は活動量が減ってしまいがちなので、朝晩の涼しい時間帯のウォーキングで補いましょう。
夏太り対策②「茶カテキン」の作用で脂肪を燃やす
茶カテキンなどの脂肪燃焼効果が認められた食品を取り入れるのが、手軽でおすすめ。
茶カテキンは褐色脂肪細胞を活性化することが最近の研究でわかってきています。
茶カテキンの他にも、トウガラシ、ニンニク、ショウガ、キムチなどでも褐色脂肪細胞の活性作用が報告されているので、普段の食生活に取り入れてみてくださいね。
褐色脂肪細胞の増やし方については、こちらの記事をどうぞ。
夏太り対策③生活スタイルを見直し、しっかり睡眠をとる
夜更かしや暑さによる不眠で睡眠時間が減少すると、脂肪は燃焼しにくくなるんです。
夜更かしはしないで、快眠を心がけましょう。
リラックス効果のあるメントール入りアイマスクを活用するのもおすすめ。
睡眠の質を上げるとダイエット効果があるので、熟睡したい方はこちらの記事を見てみて下さいね。
夏痩せの原因とは?
夏特有の夏痩せにも原因があります。
太らないからと言って放っておくと、免疫力が低下するなど体調を崩してしまうことになるので、きちんと原因を知って、対策しましょう。
夏痩せの原因①夏の暑さで食欲が落ちる
夏の高温・多湿で自律神経が乱れがちになり、食欲が低下するのが、1番の原因。
痩せてしまう最もな理由ですね。
夏痩せの原因②冷房や冷たい食事による「内臓冷え」で消化機能が低下
痩せている人は皮下脂肪が少ないため、エアコンの冷気から内臓を守ることができず、胃腸が冷えて機能低下を起こします。
また、冷たいものばかりを食べていると胃腸などの内臓が冷え、消化酵素の働きが低下することも…!
胃腸の働きが弱ると食欲も低下するので、食べたものからの栄養も充分に得られなくなるんです。
夏痩せ対策する方法とは?
暑さがツライ夏ですが、夏痩せ対策する方法はあります。
夏太り対策と同様に気軽にできるものなので、取り入れてみてくださいね。
夏痩せ対策①炭酸入浴で温まり、自律神経を調える
夏痩せする人は身体が冷えていることが多いので、夏でも湯船につかって全身を温め、自律神経を調えることが大切です。
入浴時に炭酸入り入浴剤を使うと、38℃くらいのぬるめのお湯でも血流を促進することができるので、夏でも身体がほてらず、入浴後も快適に過ごせるのでおすすめ。
冷え性におすすめの対策方法をこちらで詳しく紹介しているのでチェックしてみてください。
夏痩せ対策②冷房下では、温熱シートなどを利用してお腹を温める
冷房が効きすぎるオフィスなどにいる人は、胃腸を冷やさないためにお腹を温めることがめちゃくちゃ大事。
薄手のカーディガンやストールなどを使ったり、肌に直接貼ることができる温熱シートを腹部に貼ったりして、お腹を冷やさないようにしましょう。
引用元:花王
夏痩せ対策③夏痩せしない食事の工夫
冷たいものをとりすぎてしまいがちな夏ですが、1回の食事で少なくとも1品は温かいものをとるのがベスト。
夏バテすると食欲もなくなってしまいますが、食べたいときに食べる、お惣菜など時短料理を活用する、ニンニクやショウガ、柑橘類や酢の物などを上手に使って食欲を刺激するなど、食事を楽しむ工夫をしましょう。
また、食事のタイミングは、食欲がでる入浴後がおすすめ。
まとめ
夏太り・夏痩せの原因はほとんど同じですが、胃腸の強さによって、全く同じ生活習慣でも、体重変化に差があります。
私は夏でも、水分補給は常温にしたり、ガードルを着用したりと内蔵を冷やさないように気をつけるようにしています。
そうすると、季節関係なく一定の体重をキープすることができるようになりましたよ。
おすすめのガードルはこちらで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね(^ ^)