健康に良いと言われている黒酢ですが、ダイエットにも効果的なことはご存知ですか?
スーパーでよく見かける割に、具体的な効果を知らなかった私。
今回は黒酢の効果についてみていきます。
黒酢とは
黒酢は、有名な「坂元のくろず」 を製造している坂元醸造株式会社が「くろず(黒酢)」と名付けて1975年に販売を始めたのが発祥。
穀物酢(モルトビネガー)の一種の黒酢は、その名の通り一般的な穀物酢よりも黒っぽい色をしています。
また、米酢よりもさらにマイルドで、甘みや旨味が濃いのが特徴で、酢本来の酸味だけでなく、旨味やコクが欲しい料理に利用するのに向いている酢です。
飲料用としても黒酢の方が飲みやすく一般的で、店頭でも黒酢飲料を多く見かけますよね。
100mL当たりに含まれるアミノ酸の含有量は、穀物酢約50~80mgに対して、黒酢は約600mgと豊富。
アミノ酸以外にも、酢酸や有機酸、ビタミンB群、ミネラルなども多く含まれています。
黒酢ってどうやって作られているの?
黒酢の原材料は、基本的に玄米と麹と水の3つ。
玄米の代わりに小麦や大麦を原料とする黒酢もあり、黒酢の代表的な産地である鹿児島県では、壺を使った壺づくりが有名です。
熟成期間は、メーカーや製品ごとに異なり、伝統的な作り方をする場合はじっくりと1〜3年ほどの長い時間をかけて発酵・熟成をさせています。
最近では熟成期間を3ヶ月程にして黒酢として販売することもあるそうですが、正式な黒酢ではないみたいです。
蒸して冷ました玄米に植え付けた麹と、壺に住む酵母や乳酸菌などの力を利用して発酵、熟成させます。
黒酢は長い時間をかけてじっくり自然発酵、熟成させるほどアミノ酸の含有量が多く、酸味がまろやかで深いコクが出てくるんです。
黒酢はどれくらい飲んでいいの?
黒酢の一日の摂取量目安は15~30ccですが、酸味がまろやかと言っても酸性食品。
原液をそのまま飲むと胃などの消化器官に負担をかける恐れが…!
飲む場合は、水や炭酸水などで5~10倍に割って、朝・昼・夕の3回に分けて飲むのがおすすめです。
空腹時を避け、胃に負担がかかりにくい食後に飲むのがベスト。
少しずつ回数を分けて摂取することで、体に必要なアミノ酸を持続的に供給できますよ。
酸っぱいのが苦手な方は、料理に使って摂るようにすると、酸味が和らぐので抵抗感なく摂取できます。
黒酢と他のお酢の違いは?
お酢には黒酢だけでなく、いろいろな種類がありますよね。
それぞれのお酢の違いをみていきましょう。
米酢
黒酢と同じ穀物酢(モルトビネガー)の一種の米酢。
米酢は半透明でやや黄みがかった色をしています。
米酢は精米を原料としており、使う米の量にも差があり、黒酢は水1L当たり180g以上の米を使うのに対して、米酢の場合は40g以上と少なめ。
小麦やコーンなどが原料の醸造酢に比べると、米酢は酸味がまろやかといわれていますが、酢特有のつんとした酸味も残っているので、寿司などに用いられることが多い酢です。
米酢の作り方は、蒸した精米を金属容器に入れ、水と麹菌を加えて糖化させた後、酵母菌を加えてアルコール発酵させ、さらに酢酸菌を加えます。
製造にかかる期間は黒酢よりもかなり短く4カ月ほど。
香醋
中国江蘇省鎮江の伝統製法で作られたお酢の香醋は、日本だと、代表的な産地の名前を前に付け「鎮江香醋」とも呼ばれています。
原料がもち米の中国では一般的に食されているお酢で、酸味は日本の米酢よりもまろやかで、濃厚な旨味が特徴。
黒酢と似て色が濃く、中国の黒酢とも呼ばれ、酸味がまろやかで、旨味が濃いお酢ですが、香醋には名前の通り、強い香りと独特な風味があります。
中華料理には欠かせない調味料ですが、日本料理には合わせにくいかもしれません。
リンゴ酢やぶどう酢
果実を原料としたリンゴ酢やぶどう酢は、日本農林規格だと、醸造酢のうち、原材料として果実を1種類または2種類以上使用し、酢1Lあたり300g以上の果実を使用しているものと定義されています。
ブドウを原料とする果実酢としては、洋食の調味料として用いられるワインビネガーやバルサミコ酢などもその仲間。
飲用されることが多い果実酢ですが、ドレッシングやマリネなど、生食用の料理酢としても用いられます。
果実を原料としているので、ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどの含有量が多いものの、黒酢に多く含まれるアミノ酸はわずかしか含んでいません。
黒酢がもたらす7つの健康効果とは
高い健康効果で飲む人が増えている黒酢。
この黒酢の具体的な7つの効果をご紹介します。
黒酢の効果①血液サラサラ
お酢の血液さらさら効果だけでなく、黒酢に豊富に含まれるアミノ酸には体内に流れる血をサラサラにしてくれる効果があります。
ラーメンや焼肉など油っこい食事が好きな人は血がドロドロになることが多いので、この血流改善が行われることで 高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を予防することができるんです。
また、コレステロールや中性脂肪が血管内にたまるのを防いでくれる、リジン・ロイシン・メチオニンが、黒酢に含まれています。
黒酢の効果②疲労回復
血液をサラサラにしてくれるアミノ酸(ロイシン・イソロイシン・バリン)には、運動後の疲労回復などにも役立ちます。
運動前に飲むと持久力のアップにも効果が期待できるそう!
さらに、黒酢に含まれているクエン酸やポリフェノールは筋肉痛を和らげ、疲労を取り除いてくれるので、継続的に運動するには嬉しい効果ですね。
黒酢の効果③ダイエット
クエン酸とアミノ酸が豊富に含まれている黒酢には、脂肪の燃焼を促進させる効果もあり、この二つの栄養素によって基礎代謝を活発にさせ、ダイエットの効果が期待できるそう!
特に体脂肪を分解する酵素「リパーゼ」を働かせる原料となるアミノ酸は、体脂肪の分解を効率的に行ってくれます。
運動しながら黒酢を摂取すると、より効率的に脂肪の分解をしてくれますよ!
黒酢の効果④美肌・美容
最近の研究で、黒酢に含まれるグリシンというアミノ酸の成分が、皮膚を守る免疫機能を改善する働きがあることが分かりました。
この免疫機能は肌の水分を保ち、外部の刺激から肌を守る大切な働きをしてくれるもの。
さらに黒酢に含まれているアスパラギン酸、チロシン、セリンという成分が、新しい肌細胞の誕生に不可欠なもので、肌を若々しく保つには欠かせない成分がたっぷり含まれているんですね。
黒酢の効果⑤抗酸化作用で老化防止
強力な抗酸化作用がある、メラノイジンという成分が黒酢に含まれています。
抗酸化作用とは、老化の原因となる身体の酸化を防ぐ作用のこと。
もともとお酢には抗酸化作用があるとされていますが、特に黒酢はこの作用が強く、効果も高いんです。
抗酸化作用によって老化現象が予防、改善されるるので、アンチエイジングとして摂取したいところですよね。
抗酸化について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてくださいね(^ ^)
黒酢の効果⑥冷え性の改善
固くなった赤血球を柔らかくする効果があるアミノ酸。
もともと黒酢には代謝をあげて血流をよくする効果がありますが、赤血球が柔らかくなることで、手足の先まで血液が流れ、冷え性の改善に効果が発揮されるんです。
黒酢の効果⑦便秘解消
黒酢は大腸の働きを活発にしてくれるので、便秘予防・改善の効果があります。
無理に薬で治すのではなく、身体の活動を自然に高めて治すため、負担も少なく、また副作用も無いので安心・安全に体質改善を行うことができちゃうんです。
さらには腸内環境も整えてくれるので、体の中から綺麗になることができますよ。
注意!黒酢を飲むだけではダイエットはできない?!
ダイエット効果もある黒酢ですが、黒酢を飲むだけで痩せられるわけではありません。
ダイエットの基本は食事管理と運動です。
この基本に黒酢をプラスすることで、ダイエット効果が得られます。
ダイエットの基本をおさらいしたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。
黒酢のダイエット効果を爆上げする方法とは?
前述した通り、脂肪燃焼効果があるとされているクエン酸とアミノ酸が、黒酢には含まれています。
さらに、この脂肪燃焼効果を高める方法として、ジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動が効果的。
黒酢を摂取してから30~40分後に、これらの有酸素運動を行うと良いとされています。
脂肪燃焼効果は黒酢を飲むだけでも得られますが、残念ながらそれだけでは日々摂取するカロリーを上回ることはできません。
運動を行なった上で、脂肪燃焼効果を効率よく上げることが、黒酢ダイエットのポイントです。
黒酢を飲むタイミングは?
黒酢を飲むタイミングとしては、前述したように運動前がベストです。
でも、私のように仕事や子育てで、なかなか運動できない方も多いのではないでしょうか。
そんな時は朝に黒酢を飲むのが最も効果的!
朝に黒酢を飲むことで、通勤での移動やお部屋のお掃除・洗濯物を干すといったちょっとした行動で脂肪燃焼効果を上げることができます。
実は無理に運動をせずとも無意識に有酸素運動に近い動きをしているんです。
これに合わせて、黒酢を摂取することで、ダイエット効果を効率よく上げることができますよ。
黒酢の効果はいつ実感できる?
たくさんの健康効果を持つ黒酢ですが、どれくらいの期間でその効果を実感できるのでしょうか?
血圧については、毎日1日15mlのお酢を摂ることで、1〜2ヶ月後に改善されたという結果が出ています。
血中中性脂肪は毎日お酢を摂り始めてから徐々に減り始め、1日の摂取量が15mlと30mlとでは、12週間で差が出始め、30ml摂った人の方が高い効果を得られたそうです。
体脂肪に関しても、12週間の摂取で減少したことが分かっているので、継続的に摂取することがポイントですね。
黒酢だけでなく、こういうのは個人差もあるため、具体的に「いつ効果が出るか」はわかりません。
黒酢の美味しい飲み方と摂取量
黒酢の1日の摂取量は15cc~30cc程度が目安です。
原液のまま飲むと、酢に含まれる酢酸成分が喉や消化器官を傷つける恐れがあるので、10倍くらいに薄めて飲むようにしましょう。
ここでは黒酢を美味しく安全に飲む方法をご紹介します。
※商品によっては飲みやすい様に希釈されている場合もあるので、商品取扱い説明に従って飲みましょう。
黒酢のお湯(水)割り
お水またはお湯で、黒酢1に対して10倍ほどで割ります。
冷やして飲むとよりスッキリとした爽やかな味わいになりますよ。
材料1人分、調理時間5分
材料
・黒酢大さじ1
・お湯(水)150ml
つくり方
- コップに温めたお湯、または水を入れます。
- 黒酢を入れて完成です。お好みでさらにハチミツなどを加えるとより飲みやすくなります。
黒酢のハチミツ割り
黒酢の酸味とはちみつの甘みが絶妙にマッチしたドリンク。
始めに黒酢とはちみつをしっかりと混ぜ合わせて水を注ぎます。
氷などを入れて冷やすとさらに美味しく飲めます。
レモンを加えると清涼感がアップしますよ〜!
材料1人分、調理時間5分
材料
・黒酢大さじ1
・ハチミツ大さじ1
・水150c
つくり方
- コップに温めたお湯、または水を入れます。ハチミツはあらかじめお湯などで溶かしておくと良いでしょう。
- 黒酢を入れて完成です。
黒酢の牛乳割り
まるでヨーグルトの様な味わいのドリンクは、 黒酢の酸味がまろやかでマイルドな味になりめちゃぬちゃ美味しく飲みやすくなります。
材料1人分、調理時間5分
材料
・黒酢大さじ1
・ハチミツ大さじ1
・牛乳150cc
つくり方
- コップに牛乳を入れます。ハチミツはあらかじめお湯などで溶かしておくと良いでしょう。
- 黒酢を入れて完成です。
黒酢のQ&A集
黒酢ですし飯は作れる?
基本的にはすし酢と同じ分量で作ってOK。
見た目もお米に黒酢の色は付かないので問題ないと思います。
黒酢にんにくと黒にんにくの違いは?
黒酢にんにくは発酵食品で、カメなどで発酵させた黒酢とにんにくとあわせて熟成・加工すると黒酢にんにくになります。
黒にんにくは皮ごとにんにくを遠赤外線などで焼き、熟成したもので、黒酢は一切使ってないんです。
食後の臭いは黒酢にんにくの方が少ないのが一般的。
黒酢は酢の代わりに使ってもいい?
問題なく使ってOK。
黒酢は普通の酢よりも濃い風味があるので、量を調整して使ってくださいね。
黒酢は冷え性に良くないって本当?
前述したように黒酢には冷え性の改善に効果がありますが、冷えた黒酢を摂取すると冷え性に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
なので、お湯などで割って温かい黒酢を摂取するのがベスト。
まとめ
黒酢の効果すごいですよね…!
しかも、飲むことで普段の生活で脂肪燃焼効果が得られるのは、忙しい人には嬉しいです。
私も普段からジョギングや水泳ができないですが、階段の上り下りや通勤時に歩く距離を長めにして、取り入れていってますよ!
ダイエット効果としての実感はまだまだですが、黒酢を飲むと疲れにくいので継続できています。
ダイエットのサポートといった感じで使うのが良いのではないでしょうか。
私は他にもダイエットサポートとして、ガードルを普段から履いています。
ガードル選びの参考にこちらの記事もチェックしてみてくださいね(^ ^)