ダイエットするとなると、空腹とどう付き合っていくか悩みどころですよね。
マイナスイメージが強い空腹ですが、空腹は身体にとってたくさんメリットがあるんです。
そのため、最近では8時間ダイエット(16時間断食)や空腹睡眠など、空腹を取り入れたダイエット方法がメディアで紹介されています。
が!実はこれらの空腹を利用したダイエット方法はリバウンドしやすいんです!
この記事では、空腹によって得られるメリットと、空腹ダイエットのデメリットをご紹介します。
目次
空腹の7つのメリットとは?
前述したように空腹にはメリットがあります。
ここでは空腹がもたらす7つのメリットをみていきましょう。
空腹のメリット①アンチエイジング効果
空腹になると、活発になるサーチュイン遺伝子は若返りの遺伝子とも呼ばれています。
人の生命を司る働きがあり、細胞中のミトコンドリアの働きを活性化させ、エネルギー効率を高めてくれるサーチュイン遺伝子。
加齢とともに減少するミトコンドリアは、老化の原因に繋がるといわれている為、サーチュイン遺伝子が活発になることで、ミトコンドリアを元気にすることができ、アンチエイジング効果が期待できます。
具体的なアンチエイジング効果というと、皮膚細胞のターンオーバーが整い、シワやシミ、たるみ、くすみといった老化減少を食い止めてくれるので、めちゃくちゃ嬉しいですよね!
空腹のメリット②ダイエット効果が上がる
空腹を感じているということは「血糖値が低い」ということ。
血糖値が低い状態でエネルギーを使おうとすると、身体は血液中の糖を減らさないようにするために“身体に蓄えた脂肪を使ってエネルギーを補おう”とします。
つまり、血糖値が高い満腹状態で運動するより、蓄えた脂肪を使って消費できる空腹時のほうがダイエット効果が高まるということなんです。
食べたあとの激しい運動は身体も辛いため、空腹時に運動するようにしましょう。
運動中は、空腹のストレスを忘れることもできるのでおすすめですよ!
空腹のメリット③成長ホルモンが増え、新陳代謝が上がる
空腹状態は、成長ホルモンの分泌を促す「グレリン」というホルモンの分泌が増えるので、結果的に成長ホルモンも増えることに!
子供に必要なイメージが強い成長ホルモンですが、実は大人にも大切で新陳代謝にも関わってきます。
成長ホルモンが増え、新陳代謝も活発になると、古い細胞が新しい細胞に生まれ変わるサイクルを整えてくれるんです。
ターンオーバーが乱れると古い角質が溜まって、肌のざらつきやくすみに繋がるので、空腹で整えてくれるなんて嬉しいですよね。
空腹のメリット④頭の回転や記憶力がよくなる
先ほどあったように空腹は血糖値が低い状態なので、血糖値の調整に必要なインスリンの量が低下してくると、インスリンによって抑えられていた「CRTC」というタンパク質が脳内で活発に働くため記憶力がアップすることが期待できるんです。
一方で、満腹状態だと、眠くなりますよね。
私はお昼のあとは大体眠くなりますww
満腹状態だと眠くなるのは、消化のために胃腸に血液が集中し、脳への血流が少なくなるからなんです。
空腹のメリット⑤白血球の活性化によって免疫力がアップする
脳だけが栄養が足りないと感じるのではなく、それは白血球も同じ。
リンパ球や顆粒球といったいくつかの種類がある白血球は、私たちの身体にとって有害な細菌やウィルスなどを食べて生きています。
つまり、空腹だと白血球が有害なものをたくさん食べてくれるので、結果的に免疫力アップに繋がると期待されてるんです。
空腹のメリット⑥胃の中を掃除することができる
お腹が「グーッ」となったときは、「お腹が空いてきたかも」と思いますが、実はこの音、胃が収縮するときの音なんです。
食べ終えてから、大体70~80分くらい経つとすべての食べ物を十二指腸に送り出す作業が終わるといわれているので、胃の中に食べ物がなくなったときに収縮が最も強くなります。
つまり、お腹がなったときは胃の中の掃除が終わったというサイン。
この掃除が終わる前に食事をしてしまうと、消化されていない状態で食べ続けることになってしまうので、胃に負担がかかり、胃もたれなどを引き起こす可能性が…!
空腹のメリット⑦胃腸の働きを活性化できる
適度に空腹をつくる=胃腸をしっかり休めさせることができるということ。
空腹ではなく、小刻みに食べ続けていると、胃腸も働きっぱなしになってしまうので、負担がかかってしまいます。
ですが、空腹で胃腸が休めば機能が回復し活性化するので、次に食べたものを効率よく吸収し、消化することが期待できます。
朝食に美容や健康にいいと人気のスムージーなどを飲むといいといわれているのは、寝ている間に胃腸がしっかり休み、栄養の吸収や消化がよくなっているから。
空腹を我慢することで生じるデメリット
空腹にはメリットがあることが分かりましたが、長時間の空腹はメリットが生かされず、デメリットになってしまいます。
空腹には「偽の空腹」と「本当の空腹」があり、偽の空腹の時に食べてはいけませんが、本当の空腹を我慢することが良くないんです。
偽の空腹を紛らわす方法はこちらで紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
それでは空腹のデメリットを見てみましょう。
空腹のデメリット①身体が太りやすい状態を作ってしまう
低血糖状態でエネルギーが足りていない時が空腹を感じる時。
その状態が続くと、人間の身体は危機感を感じて、次に入ってくる糖質・脂質をしっかり吸収しようとするんです。
そのため、本来身体に必要なエネルギー分以上に栄養を蓄積しておこうとするため、余分な脂肪として吸収されやすくなってしまうことに…!
それだけでなく、空腹によるストレスで早食い・ドカ食いする可能性が高まるので要注意です。
空腹のデメリット②基礎代謝が悪くなる
私たちの身体は空腹状態が続くと、エネルギーを補給するため、筋肉を分解してエネルギーを補おうとします。
筋肉量が低下すると代謝も低下してしまうため、運動効率が悪くなってしまうことに。
脂肪を必要以上に身体に貯めようとしている上に、代謝が悪く効率的に脂肪を分解できない状態になってしまうので、痩せにくく太りやすい身体になってしまうんです。
空腹のデメリット③胃や腸の働きが悪くなり、便秘にも
食事制限は、栄養素が不足しがち。
特に空腹を感じている時は、脂肪を燃焼させるためのカルニチンや酵素などの栄養素が不足する可能性が高くなってしまいます。
また栄養不足によって、胃や腸の働きが悪くなり代謝が悪くなるだけでなく、便秘につながることも!
便秘は肌に悪いだけでなく、ぽっこりお腹に見え、さらに代謝の悪化を招くなど、どんどん痩せにくい身体になってしまうんです。
上記のデメリット以外にも、空腹状態が長時間続くと「コルチゾール」というホルモンの分泌が増し、脂肪の吸収を促進してしまうこともあるんです…!
そのため、空腹のメリットを効果的に得るためには、お腹がなってから30分ほど後に食事をするようにしましょう。
また、朝も同様に、寝ている間は空腹状態が長く続くので、起きてから30分以内に食べるように心がけるのがベスト。
空腹効果が生かされる?!8時間ダイエット(16時間断食)や空腹睡眠とは?
上記の空腹の効果を生かしたダイエット方法である8時間ダイエット(16時間断食)や空腹睡眠。
それぞれどんな方法か見ていきましょう。
8時間ダイエット(16時間断食)とは?
1日の食事を8時間以内にすませ、残りの16時間は何も食べないというダイエット方法を8時間ダイエット、もしくは16時間断食と言います。
1日のうち8時間は何を食べてもOKですが、基本的には体に優しい食材を取るようにし、スイーツやジャンクフードなどは食べないようにします。
残りの16時間は水分を摂取するだけで、何も摂取しない断食の時間を作っていくもの。
16時間食べないというと一見過酷そうですが、だいたい6〜8時間程度は睡眠に当てているので、実質8〜10時間程度の断食です。
8時間ダイエット(16時間断食)を続けることで、自然と摂取カロリーが減少するため痩せられます。
また、食べない時間を作ることで内臓を休ませ、腸内環境の改善や免疫力の向上など空腹のメリットを引き出すことができるんです。
空腹睡眠とは?
空腹睡眠とは18時以降に、何も食べずに眠る、というだけのダイエット方法で、食事の内容や、運動しなければならない等、他に条件はなく、めちゃくちゃお手軽な方法。
睡眠の質が高まり、それによって成長ホルモンの分泌が活発になり、代謝や体脂肪を消費することができます。
8時間ダイエット(16時間断食)や空腹睡眠のデメリットとは?
上記で紹介した8時間ダイエット(16時間断食)と空腹睡眠ですが、空腹にメリット・デメリットがあったのと同じように、リバウンドしやすいというデメリットがあるんです。
SNSでも「ダイエット効果はあるけどリバウンドした!」という口コミが多く、リバウンドしやすい原因を見ていきたいと思います。
空腹ダイエットでリバウンドする原因①回復食を適切に取れていない
リバウンドしてしまう原因の1つは、回復食を取らずに元の食生活に戻してしまうこと。
これは、空腹を用いたダイエット方法限らず、他のダイエット法にも当てはまるもので、1ヵ月で体重の5%以上痩せてしまうと体が「生命の危機」だと判断してしまうんです。
そのため、少ないエネルギーで生命を維持しようと、脂肪を過剰に蓄えようとしてしてしまいます。
8時間ダイエット(16時間断食)や空腹睡眠を続け、摂取カロリーをおさえていれば太りません。
ですが、もとの食事に戻すと以前より過剰にエネルギーを吸収することになり、必要以上に脂肪をため込んでしまい、太ってしまうんです。
空腹ダイエットでリバウンドする原因②筋肉量が減少する
8時間ダイエット(16時間断食)や空腹睡眠をすると足りないカロリーを補うために、脂肪とともに筋肉も分解されるため、筋肉量が減少します。
8時間ダイエット(16時間断食)や空腹睡眠では意識的にタンパク質を摂るべきなのですが、日本人の食事はもともと糖質過多。
このような食事制限をするときに、意識しないとタンパク質を減らしてしまいがちです。
筋肉を作るのに重要な栄養素であるタンパク質が不足すると筋肉量が減少し、基礎代謝が低下するので、痩せにくい体になってしまいます。
8時間ダイエット(16時間断食)や空腹睡眠でリバウンドしない方法とは?
8時間ダイエット(16時間断食)や空腹睡眠がデメリットをご紹介しましたが、リバウンドしない方法もあるんです。
空腹ダイエットでリバウンドしない方法①減量を体重の5%までに留める
1ヶ月の減量は体重の5%以内にとどめることは、ダイエットの基本です。
それ以上の極端な減量は体が生命の危機と判断してしまい、脂肪を過剰にため込んでしまうので、リバウンドしやすくなります。
空腹ダイエットでリバウンドしない方法②水分としてジュースやスポーツドリンクなど甘いものを摂らない
16時間の食べない時間帯は水分のみ摂れますが、ジュースやスポーツドリンクなど甘いものやお酒は絶対にNG!
水分って意外に糖分が多く、ゴクゴク飲めてしまうので、カロリーオーバーになりやすいんです。
また、お酒は飲むと内臓を休ませられなくなってしまうので、水分を摂るなら水やお茶など、糖分の含まれていないものにしましょう。
空腹ダイエットでリバウンドしない方法③食いだめをしない
16時間食べないからといって、8時間のうちに食いだめしてはいけません。
8時間のうちに過食すれば、結果的に必要以上にカロリーを摂取することになってしまうので痩せられません。
まとめ
一見、メリットがたくさんある空腹ダイエットですが、リバウンドしやすいため、私はおすすめしません。
何より私の場合、全く続けられませんでしたw
それよりもダイエットの基本に忠実に従う方が効果は大きいし、太りにくい体質になれますよ。
ダイエットの基本を知らない人はこちらの記事を読んでからダイエットに取り組んでみてください。
また、ダイエットの基本に効果をプラスするならガードルなどの補正下着がおすすめです。
ガードル選びの参考にこちらの記事もぜひ活用してくださいね(^ ^)