ダイエットしているかどうかに関わらず、健康診断でも気になる脂肪。
脂肪にも色々あって、健康診断で調べる「中性脂肪」、腸の周囲などお腹の内部につく「内臓脂肪」、皮膚のすぐ下につく「皮下脂肪」などがありますよね。
今回は脂肪がたまる原因から脂肪を落とす方法までご紹介します。
そもそも脂肪の役割って?
食事から摂った脂質は消化・吸収されて、身体を動かすエネルギー源や、細胞などをつくる材料として利用されます。
余った脂質は予備のエネルギー源として体にたまりますが、それが増え過ぎると肥満になり、生活習慣病などの原因となってしまうんです。
身体にたまる3つの脂肪とは
身体にたまる3つの脂肪の特徴をみていきましょう。
身体にたまる脂肪①中性脂肪
血液中の脂肪のことで、血液検査の数値でチェックできます。
エネルギーとしてすぐに使える脂肪です。
中性脂肪が増えると動脈硬化になりやすく進行を早めてしまうので注意しましょう。
身体にたまる脂肪②内臓脂肪
腸のまわりにつく脂肪のことで、おへその位置の周囲を測る「腹囲」で判定します。
内臓脂肪が蓄積していると推測できる数値は男性は85cm以上、女性は90cm以上。
腹囲には、内臓脂肪だけでなく皮下脂肪の厚さも含まれますが、上記の基準を超えた場合、内臓脂肪型肥満と判定されます。
また中性脂肪が増え過ぎると、内臓脂肪として蓄積されることも…!
内臓脂肪の脂肪細胞が増えて大型の脂肪細胞になると、さまざまな悪玉物質が分泌され、下記のような症状が出ることも。
- インスリンの働きを妨げ、血糖値を上昇させ、糖尿病の引き金に
- 血圧を上げる
- 血液をかたまらせて、動脈硬化を引き起こす
男性は一般的に腹回りに「内臓脂肪」がつきやすく、中年を過ぎたあたりの男性には「リンゴ型肥満」と呼ばれる体型が多く見られます。
女性の場合は女性ホルモンの影響で内臓脂肪よりも皮下脂肪がつきやすいため、下腹部や腰回り、太ももなどに「皮下脂肪」がつきやすい傾向が。
ですが、女性の場合も更年期以降は、女性ホルモンが減少するため、内臓脂肪がつきやすくなるので要注意です!
内臓脂肪はたまりやすいですが、減らしやすくもあるので、内臓脂肪が多い人は頑張って減らしましょう。
身体にたまる脂肪③皮下脂肪
お腹まわりのほか、おしりやふとももの皮膚の下につく脂肪。
お腹まわりがぽっちゃりしている人は、お腹やおしりの肉を自分でつまんでみてください。
肉をつまみやすければ皮下脂肪が多め、つまみにくくて感触がかためなら内臓脂肪が多めの傾向が。
皮下脂肪はなかなかたまりませんが、いったんたまると減らしにくいです。
皮下脂肪はたまっても、血管に悪影響はあまりありませんが、皮下脂肪の重さが害となって、腰痛やひざの痛みにつながり、運動ができない原因になることも…!
もちろん、どこにどのくらい脂肪がたまるかは人によって違います。
やせているのに中性脂肪が多い人もいれば、内臓に脂肪がたまり、お腹だけぽっこりと出る内臓脂肪型肥満の人もいます。
また、中には身体に脂肪をためこみにくく、すぐに減らせるタイプも。
脂肪がたまる原因は?
内臓脂肪がついてしまう主な原因は、「食事のバランス」と「運動不足」。
ダイエットの基本でもある食事と運動は普段から気をつけるのがマストですね。
脂肪がたまる原因①カロリーオーバーの食事
摂取カロリーが消費カロリーを上回ったときに、飢えなどの非常事態に備えて余分に蓄えられている非常食のようなものが脂肪です。
24時間コンビニなどが開いていて、いつでも食事をとることができ、飢えることなく、高カロリーで脂質の多い食事が多い現代人は、内臓脂肪が極めてつきやすい環境にいるので、気をつけないとあっという間に太ってしまいます。
脂肪がたまる原因②甘い食べ物をよく食べる
体内に吸収されるとすぐにエネルギー源になる糖は、多いとエネルギーで消費される分が追い付かず、残りは脂肪として体に蓄えられることに…!
甘いものを上手にやめる方法を知りたい方はこちらで紹介しているので要チェックです。
脂肪がたまる原因③睡眠不足
不規則な睡眠習慣は体内時計を混乱させ、脂肪を蓄積させるホルモン分泌を促進することがわかっています。
つまり、質の良い睡眠をとるとダイエット効果が期待できるということ。
こちらで睡眠方法についてご紹介しているので見てみてくださいね(^ ^)
脂肪がたまる原因④運動不足
エネルギーを消費するのは筋肉ですが、運動習慣がなく筋肉量が少ない人は、エネルギーを消費しづらく、内臓脂肪が蓄積しやすい体質になってしまっているんです。
筋肉量を増やし、基礎代謝量をアップさせるためにも、運動する習慣を取り入れるのがマスト。
脂肪がたまる原因⑤自律神経の乱れ
内臓の機能や血流、代謝をコントロールしている自律神経。
ストレスや不規則な生活によって自律神経が乱れると、体内の脂肪の燃焼と貯蔵をコントロールしている交感神経の働きが低下し、脂肪がつきやすい体になってしまうことに…!
脂肪がたまる原因⑥お酒の飲みすぎ
日本酒やビール、カクテルなど糖質を多く含んでいるお酒が多いので、エネルギーとして消費されない分は脂肪になりやすくなります。
また、お酒は食欲を高めるホルモンを分泌させるため、内臓脂肪の増加を促進する原因に…!
無理なく禁酒する方法をこちらで紹介しているので参考にしてみてください。
脂肪がたまる原因⑦加齢による基礎代謝量の低下
何もしないと、筋肉は、年齢とともに自然に衰え、同時に基礎代謝量も落ちていくことに…!
男女ともに基礎代謝は10代半ば~後半にピークを迎え、これを過ぎると、体の維持以外のエネルギーが不要となります。
その結果、徐々に脂肪が燃焼されにくくなり、食事の内容が変わらなくても脂肪がつきやすくなってしまうんです。
脂肪を減らす方法とは?
病気の原因となる内臓脂肪は特に減らしておきたいところ。
ここでは習慣にしたい脂肪減らす方法をご紹介します。
脂肪を減らす方法①運動
運動は1日30分、1週間に合計180分を目安に。
ふだん運動していないなら、駅やスーパーまで早歩きすることからはじめてみてください。
慣れてきたら少しずつ負荷を強くしていきましょう。
脂肪を減らす方法②夜食に注意
実は夜に食事から摂ったエネルギーを寝るまでに消費しきれないと、中性脂肪に変わってしまうんです…!
過剰な中性脂肪は、内臓脂肪になってしまうこともあり、アルコールも中性脂肪になりやすいので、飲酒もほどほどにして、夕食は早めにとりましょう。
脂肪を減らす方法③毎日体重を計る
体重は脂肪がたまっているかどうかの目安になるので、毎日計ると、身体の変化に気づくきっかけになります。
脂肪を減らす方法④定期的に健康診断を受ける
脂肪がつくと中性脂肪やコレステロールの値が変化するので、健康診断を受けるのがマスト。
「正常範囲内」かどうかだけでなく、年ごとの数値の変化もチェックすることで、どう推移しているかわかりますよ。
脂肪を減らす方法⑤茶カテキン入りのドリンクをとり入れる
茶カテキンを継続摂取することで、脂肪を分解・消費する力が高まり、内臓脂肪低減に効果がある為、茶カテキン入りのドリンクを飲むのもおすすめ。
脂肪に関するQ &A集
どうしてやせているのに、中性脂肪やコレステロール値が高いの?
血液に脂肪がとどまりやすい体質の可能性あり。ストレスにも要注意
中性脂肪とコレステロールは、血液中を流れる脂肪の一種。
やせているのに血液にたくさんの脂肪…?!って思いますよね。
ですが、身体のどこにどんな脂肪がつくかは体質によって違います。
やせているのに中性脂肪が多い人は、食事から摂った脂肪が皮下脂肪や内臓脂肪よりも、血液中にとどまりやすい体質なのかもしれません。
中性脂肪が多いと、血液がドロドロになり、総コレステロール値や、悪玉コレステロールといわれるLDL-コレステロール値が高いのも、そういったものがつくられやすい体質とも推測できます。
一見痩せていて「太らないから大丈夫」と油断して、自分でも気づかないうちに暴飲暴食をしている可能性があるので注意しましょう。
また、ストレスは中性脂肪や総コレステロール値、LDL-コレステロール値に悪影響を与えることがあるため、ストレスを溜め込まずに発散させるのも大事です。
脂っこいものが好きじゃないのにコレステロール値が高いのはどうして?
「気をつけているつもり」になっている
コレステロールの7割は体内で作られているため、仮に食事からコレステロールを摂らなくても、必要な分は身体が自然に作ってくれるんです。
残りの3割は、食事から摂る卵やたらこ、いくら、うなぎやアンコウの肝などの食品の栄養素によって作られ、さらに糖質や脂質からもコレステロールを作ることができます。
総コレステロール値やLDL-コレステロール値の高い人は、コレステロールを作る働きが強いため、コレステロールが多くなり過ぎる場合が…!
コレステロールや糖質、脂質を摂り過ぎないように以下の2つのポイントに気をつけましょう。
①3つの「あ」の摂り過ぎに注意
「アルコール」「甘いもの」「油もの」の頭文字をとって3つの「あ」。
たとえ油ものを摂り過ぎていなくても、アルコールや甘いものを摂り過ぎると、コレステロールや中性脂肪、内臓脂肪が増える原因にもなるんです。
②気をつけている「つもり」に注意
以下に当てはまる人は要注意!
- 軽食のつもりでパンをよく食べる。→パンには意外に脂質や糖質が多く含まれます。
- 料理のときに、必要以上に油を使うクセがある
- サラダにマヨネーズやドレッシングをたくさんかける
- 身体にいいからと、魚をたくさん摂る→魚にもエネルギーや脂質はしっかり含まれるため、食べ過ぎ注意!
- オリーブオイルを頻繁に使う→コレステロールを下げる働きがあるといわれるオリーブオイルにも、他の油脂と同様のエネルギーがあるので、摂り過ぎはNG。
中性脂肪やコレステロール値が高くなりやすい生活って?
運動不足や食生活の乱れ、ストレスに注意!
以下のような生活が続くと、中性脂肪や総コレステロール、LDL-コレステロールに悪影響が出てきます。
若いときは問題がなくても、更年期以降は数値が一気に上がりやすくなり、生活習慣病のリスクも高めてしまうので要注意。
- 運動不足
- 食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎ
- 栄養バランスの悪い食事
- ストレスの多い生活
まとめ
脂肪を落とすのには日々の努力が必要ですが、まずは食べ過ぎ・飲み過ぎないことからはじめましょう。
ダイエットに限らず、毎日の習慣を少しずつ変えていくことで無理なく痩せることができます。
私はオバサンが履くものだと思っていたガードルを毎日着用するようになって、だいぶ下半身が引き締まってきました。
最近ではガードルもオシャレなデザインがたくさん出てきているので、気兼ねなく履けますよ〜
おすすめのガードルをランキングで紹介しているので、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。