ダイエットは毎日継続することが大切ですが、実は時期によってダイエットの仕方を変える必要があるのはご存知ですか?
女性は月経があるので、ホルモンバランスが変化しやすいため、それに応じてダイエットしないと体調を崩してしまうんです。
この記事ではホルモンのリズムに合わせてダイエットする時期をご紹介します。
目次
女性がホルモンのリズムを大切にするべき理由とは
女性にはホルモンの影響によりさまざまな症状があります。
このリズムを無視して無理なダイエットなどをすると、逆に「やせすぎになる」という問題も。
欧米文化が浸透しているため、太りやすいかと思いますが、実はダイエットや偏食などにより、最近の若い女性は「やせすぎ」傾向なんです。
平成23年厚生労働省調査 によると20~29歳女性の約24.2% がBMI18.5未満のやせ型という結果に。
そのため、女性ホルモンの機能が低下し、骨量が減少、月経周期の乱れや遅れ、停止などの影響が出て、妊娠・出産という大切な女性機能が働かなくなる場合も出てくることになります。
太りすぎも痩せすぎも体にはよくありません。
健康で女性らしいボディラインを保つには、適切な体重を目指しましょう。
自分に合った体重の求め方はこちらで紹介しているので、チェックしてみてください。
女性のからだはめちゃくちゃデリケート。
自分の体のリズムを知ると無理のないダイエットができるので、痩せるのも早いですよ〜!
そもそもホルモンって何?
身体の機能が正常に働くために分泌される成分、それが「ホルモン」。
よく耳にする女性ホルモン、男性ホルモンの他に100種類以上も存在すると言われています。
女性ホルモンは妊娠や月経を司るほか、丸みのある体つきや、肌や髪を美しく保つ、内臓脂肪がたまるのを防ぐなど、見た目の美しさや健康維持に、男性ホルモンは筋肉や骨格の発達、皮脂分泌や体毛の発育に関わっています。
実は男性にも女性ホルモンが、女性にも男性ホルモンが分泌されているんです。
2種類の女性ホルモン
女性ホルモンは、女性らしさや排卵に関わる『エストロゲン』と、妊娠に関わる『プロゲステロン』の2種類あります。
なので、更年期前後にエストロゲンの分泌が減ると、骨粗しょう症のリスクが高まってしまうんです。
水分をため込む働きがあり、むくみやすくなります。
また、自律神経の動きも鈍って、イライラや精神的な不安定を招くこともあるんです。
ホルモンバランスのリズムは?
とても微妙なバランスで保たれている女性の心と体。
女性の体は、卵胞期、排卵期、黄体期、月経という4段階の周期がホルモンバランスの変化によってあります。
人によって月経の周期は20~40日と個人差がありますが、基礎体温を記録すると自分の女性ホルモンの周期やリズムがつかめるようになります。
なので、0.01単位まで表示される基礎体温計は、妊娠を考えている女性だけでなく、持っておくべき体温計なんです。
ダイエットに向いているホルモンリズムはいつ?
「卵胞期」の初期である月経が終わるころは、気持ちが安定し、からだが軽く感じられ、肌や髪の潤いを実感すると思います。
それは女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌が増えるから。
排卵と妊娠への準備を促すために心とからだを整える役割を持っていて、別名「美人ホルモン」とも呼ばれることもあるエストロゲン。
分泌量が上昇すると、肌や髪に潤いを与えてくれるんです。
エストロゲンの分泌は排卵前まで続くので、この期間がダイエットに適した「ダイエットチャンス期」。
月経までのイライラやむくみがとれて、体が軽くなり、気持ちも前向きになるので、集中的にエクササイズやダイエットを頑張るには絶好の時期なんです。
ダイエット効果を爆上げして痩せるポイントとは?
女性ホルモンの分泌が増えるタイミングでダイエット効果を爆上げするポイントをご紹介しますね!
ダイエット効果を爆上げするポイント①普段より運動量を増やす
普段の歩数より1000歩増やすなど目標を決めて運動量を増やしてみましょう。
筋肉量を増やすには、特に排卵日直前は最適のホルモンバランスになります。
積極的に筋力トレーニングを取り入れてみてくださいね(^ ^)
ダイエット効果を爆上げするポイント②間食を減らし、3食をバランス良く食べる
ダイエットの基本ですが、毎食「主食」「主菜」「副菜」をそろえてバランス良く食べましょう。
間食もできるだけ食べないように!
ダイエットに不向きなホルモンリズムとは?
心もからだも不安になる、排卵後から次の月経までの「黄体期」。
個人差はありますが不安定になりがちな時期で、イライラしたり、憂鬱になりやすかったり、甘いものが欲しくなったり、疲れやすく、手足の冷えや下腹痛を感じたりします。
原因は、受精卵を着床しやすくするなど、妊娠や出産に欠かせない役割を持つ女性ホルモン「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌がさかんになるため。
この影響によって、食欲のコントロールがしにくくなり、体に水分をためこむ傾向になるため、むくみやすく、体重が増えやすくなるんです。
肌が乾燥したり、化粧のノリが悪くなったりと、美容面にも影響を及ぼす黄体期。
この期間は、妊娠した状況に備えて自分自身への防護が高まる傾向があり、心も体も不安定なため、無理をしないでリラックスしましょう。
ストレスを感じる時期なので、自分にとって気持ちいいことや好きなことをして気分転換し、なるべく休養をとるのがベスト。
無理なダイエットやストレスになるような過激な運動は、女性の体に大きな負担となるので、できるだけ避けましょう。
ですが、運動することが好きで気分転換になる場合は運動しても大丈夫ですよ〜
生理前は「セロトニン」不足になる!
前述したように、月経前は気持ちも不安定になりがち。
これには様々な要因がありますが、特に気持ちの安定に大きく影響を及ばす「セロトニン」という脳内分泌物が月経前に減少することもその理由の一つです。
セロトニンは、主に2つの機能を持っており、脳内のさまざまな神経伝達物質に働きかけています。
機能の一つ目は、「精神を安定させる役割」、もうひとつは、満腹感を与え「食欲を抑制する作用」。
「イライラするから、とにかく食べて発散しよう」と考えるのは、セロトニンが不足している可能性が高いでしょう。
つまり、精神が不安定になり、食欲の抑制がきかないため、甘いものや過食に走ってしまうんです。
甘いものを食べると一時的にセロトニンの分泌が増え、気持ちが落ち着く作用があります。
この状態を体が覚えてしまえば、セロトニンが不足すると、甘いものへの執着が強くなってしまい、結果太ってしまうことに…!
もともと女性は男性に比べて、セロトニンの脳内物質が少ないので、不足すると情緒不安定になったり、甘いものを中心とした過食に走りやすくなったりする傾向があります。
しかも体調不良期である月経前には、脳内のセロトニン分泌量が低下するだけでなく、その伝達まで妨げられ、さらにこの傾向がはっきり現れるんです。
ダイエットにストレスはつきものですが、そのストレスを甘いものや過食で解消するのではなく、他の方法でセロトニンの分泌を増やしましょう。
セロトニンの分泌を増やす方法はこちらでご紹介してるので、チェックしてみてくださいね。
女性ホルモンのせい!?更年期に太りやすくなるワケとは
女性ホルモンのひとつ、エストロゲンは脂肪の燃焼にも関わっています。
更年期を迎えるとエストロゲンの分泌が減るため、脂肪が燃焼しにくい身体に。
また、相対的に男性ホルモンの割合が増加するので、皮下脂肪だけでなく、内臓にも脂肪がつきやすくなってしまうんです。
極端な食事制限や運動でダイエットする人もいますが、ホルモンのバランスを崩すことになってしまうので、むしろ痩せにくい身体になるので要注意!
まとめ
私はこの女性ホルモンのリズムを知らず、闇雲にダイエットをして、体調を崩したことがありました。
生理痛がひどいのにも関わらず、筋トレしまくっていたんです。
食べるのもままならず、痩せるには痩せましたが、頬がこけてしまい、見た目にもめちゃくちゃ不健康な体に…!
女性ホルモンのリズムに合わせることの大切さを身を持って実感しました。
女性ホルモンのリズムに合わせたダイエットをするようになってからは、ダイエットも苦にならず自然と痩せ体質に。
まずは基礎体温計で毎日体温を測って、女性ホルモンのリズムを知ることからはじめてみてくださいね(^ ^)